完璧男子

看病と電話

「酷い…。 蓮のバカ…。 …っ…ゴホッ…ゲホッ!!」

「わりぃ…大丈夫か? 早く寝ろよ…。」

「…平気」


 蓮に体を支えてもらいながらベッドに向かう。


 落ち着かないよぉ~…。



「キッチン借りていい?」

「あっ、うん…どうぞ」


 蓮は私の頭をなでてから部屋を出て行った。


 一緒にいてほしかったな…。


 そう考えた瞬間、蓮がもう一度入ってきてドアから顔を出した。


「すぐ戻ってくるから泣くなよー? 電話でもするか?」

「…電話…?」

「電話で話してればいいだろ?」

「…うん」


 そう言うとそばに寄ってきて私の鞄の中からケータイを出して渡してくれた。



 へへっ…。



 蓮の階段を下りる音とすごく近くから聞こえる蓮の声。


 
「泣いてねぇか?」

「…泣いてないよ?」

「気分は?」

「…最悪」

「すぐなんか作ってくから薬だけのんで寝ろ」

「…うん」


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