完璧男子
「じゃあ…お前だけだな? 明日からは学校にこれねぇから」



 蓮……やりすぎだよ…。



「知らないの? 私の家は黒田グループよ?」

「黒田グループ…?」

「知ってるでしょ? あ・の・黒田グループよ? それでも路頭に迷わせる気?」

「へー…どうしよっかな…」


「強がっても無理よっ!! あきらめなさい♪」



「優枝ー? 出てきていいぞー?」

「優枝!? いるの!?」



 このきまずい空気の中出てけと…?



 仕方なく教卓の中から出る。


「晶…」

「優枝。 全部聞いてたでしょ? 路頭に迷うのはあなたよ? 明日からね?」



 晶……それは無理だよ…。



「無理だよ…できたら…すごい…」

「できるに決まってるでしょ!? あなたたちは一般人なのよ? わたしは黒田グループよ?」


「笠見(かざみ)財閥って知ってる…?」

「そっ、それは一般人が口にだしていいような名前じゃないわ!!」


 そうらしいね…。



 これは本当に厳重な秘密。



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