完璧男子
「ま、頑張れよ。 わかんねぇとこあったら持って来て?」

「…うっ、うん!!」


 そういう優しい所…。



 さっきまで意地悪だったのに急に優しくなるなんて反則だよ…。




「じゃあな」

「バイバイ」


 蓮と別れてほしいものを買ったら家に戻ってお茶を入れた。


「テスト期間中で学校が早く終わってももっと会いたいよ…。」



 …勉強わかんないところ持ってく?



 家は近所というより向かいにある。



 メアドだって持ってるし家だって近いんだし……会える機会はたくさんあるはずなのにどうして私は迷ってるんだろう?



 ちょっと震える手で蓮のアドレスを開く。



 一応、晶の次にペア設定してあるし……着信音は蓮だけ特別。




 なのに…かかってきたことはない。



「はぁ…」


 ため息をついた瞬間…間違って通話ボタンを押す。


「あっ!!」



 あせりすぎて切れない。



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