幼 な じ み
彼のトナリ
放課後の学校。
上履きだらけの靴箱。


いつものように、靴に履きかえて、そして−・・・

いつものように、私の靴箱から封筒がパラッと舞い落ちた。

床に落ちた封筒に視線をやると、親友の塚本沙希が封筒を拾った。

『…あ、ありがとね』
「また神谷宛?」

沙希は苦笑いしながら私に封筒を手渡した。

『そうでしょう』
「モテモテの幼なじみを持つと大変ね」
『もう慣れっコだよ』

私の日常生活は、気付けば、幼なじみの神谷鷹史を中心にまわっていた。


< 1 / 2 >

この作品をシェア

pagetop