ピュアハート 2


湯船に浸かっていると、控えめにトントンとノックの音がした。

少し扉を開けて顔を半分だけ覗かせて、

「…入ってもいい?」

と聞いてきた。

「どうぞ。」

「あっち向いててね。」

「わかったよ。」

背中を向けると、

パタン…

扉の閉まる音がした。

そろそろと入ってくるのが気配でわかる。

「…中、浸かっていい?」

「いいよ。」


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