ピュアハート 2


黙ったままの俺を、不思議そうな顔をして、

「リュウさん?」

と呼んだ。

はっとして、心の中を見透かされたような錯覚に陥った。


「俺、何か言った?」

「ううん。別に何も…。」

「そ…そか。のぼせそうだから先に出るわ。」




焦った…。ヤバい。相当溺れてんな俺。

おい、隆一。もっとしっかりしろ!


自分の頬をパンパンと叩いた。


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