ピュアハート 2
「たまにはこんな飲み方もいいだろ?」
「……やだ。ぬるいもん。」
あれ…?さっきまで真っ赤になってたくせに…。
「私はねえ、あがったばっかりで暑いの。冷たいのがいい。」
「このやろう。俺の好意を無にする気か?」
マコの首に腕を回して押さえると、拳で側頭部をぐりぐりしてやった。
「い…いたたた…痛っ、痛いってば。」
「参ったか。」
腕を緩めるとスルリと抜け出して、ソファーの上であぐらをかいていた俺の背中に飛び乗り、ぐいぐい押してくる。