見えない糸
パソコンを閉じリビングに戻ると、ソファーに座ってテレビを見てる紗織がいた。
「紗織、チョットいいか?」
直次が紗織の向かい側のソファーに腰掛けて言った。
「いいけど…?何オジサン?」
テレビを消して紗織は直次の方に向き直した。
「俺は紗織に、過去の記憶を思い出して欲しいと考えているんだ」
突然の言葉に紗織はキョトンとしていた。
「オジサン、いきなり何を言うのかと思ったら…それなの?」
「ずっと考えてた事なんだ。俺だって医者だ、紗織の過去を思い出せないままって言うのは…」
直次が全てを話す前に、急に紗織が立ち上がり、冷蔵庫から缶ビールを取り出した。
「オジサン、もういいよ。アタシはオジサンと生活する事で幸せだから…はい、飲むでしょ?」
と直次に手渡しながら言った。
「そりゃ幸せと言われて俺も嬉しいけど、紗織のこれからの人生で、やっぱり必要な部分だと考えてるんだ」
受け取った缶ビールを開け、ゴクゴクッと飲んだ。
「んー…イキナリすぎて分かんないよ…オジサン」
紗織は自分の髪を触りながら、少し口を尖らせて言った。
「紗織、チョットいいか?」
直次が紗織の向かい側のソファーに腰掛けて言った。
「いいけど…?何オジサン?」
テレビを消して紗織は直次の方に向き直した。
「俺は紗織に、過去の記憶を思い出して欲しいと考えているんだ」
突然の言葉に紗織はキョトンとしていた。
「オジサン、いきなり何を言うのかと思ったら…それなの?」
「ずっと考えてた事なんだ。俺だって医者だ、紗織の過去を思い出せないままって言うのは…」
直次が全てを話す前に、急に紗織が立ち上がり、冷蔵庫から缶ビールを取り出した。
「オジサン、もういいよ。アタシはオジサンと生活する事で幸せだから…はい、飲むでしょ?」
と直次に手渡しながら言った。
「そりゃ幸せと言われて俺も嬉しいけど、紗織のこれからの人生で、やっぱり必要な部分だと考えてるんだ」
受け取った缶ビールを開け、ゴクゴクッと飲んだ。
「んー…イキナリすぎて分かんないよ…オジサン」
紗織は自分の髪を触りながら、少し口を尖らせて言った。