雪色の魔法

「ありがとう」

そうだよね。

あたし、拓海の魂、受け継いだんだよね。

弱気な事を言って、ごめん。

あたし、生きる!!

精一杯、悔いの無いようにする!

拓海、見ていてね。

雪は相変わらず、静かに降り続けている。

妖精みたいなのは、もういない。

でも、掌に溶けり白い結晶は暖かみを感じる。

──不思議だね。

心の在り方によって雪の感じ方も違えるなんて。



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