-Many mind-


『…サボりですよ』


あくびをかみ殺しながら
なんとか返事をした。


暖かい風が吹く。


『サボり?俺と一緒じゃん。

しかも俺と同じ制服着てる』


頭上からまた返答が返ってきて、
あたしはチラッと
隣に立つ彼を盗み見る。


…たしかに、あたしと同じ制服だった


『お前、何年何組?』


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