求愛
第四章――痛






 俺、こんな手で
 お前のこと抱き締めらんねぇよ。





 ホントはずっと怖かったんだ。



 罪を重ねなきゃ
 大事なものを守れない自分が。


 他の何を壊したって良いから
 失いたくないって思ってる自分が。




 
 でももう引き返せないから。


 
 どうしてもっと早くお前との
 未来を夢見られなかったんだろう。





 なぁ、許してくれよ。





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