求愛
この6年間、分かたれた道を歩む中で、あなたに伝えたいことがたくさん増えました。


残念ながら、信じて待ってたよ、なんてこと、胸を張っては言えないけれど。


時には弱さに負けそうになったこともあったけど、でも生きることを諦めないで良かったと、今は思ってるの。




夜には月を、
草原では地平線を、

眺めながら想い続けたあなたへの気持ちを、絶やすことなく生きてきた。





胸元のリングは過ごしてきた年数の分だけくすみながら、今、あたしに馴染んでいる。


あなたが身につけているそれも、同じかな。


例えば姿形がどんな風になってたって、もう大切なことを見失ったりなんてしない。


今度は少しだけ強くなれたから、ちゃんとあなたの弱さも全て、受け入れてあげられるから。


年が明けたら温泉に行こう。


今まで出来なかったことをいっぱいしよう、と言った約束を、今でもまだ、覚えてくれていますか?


しょうがないから、もうちょっとだけ待っててあげるよ。


次に会えたら、飽きるくらいの文句と、溢れるくらいのあなたへの想いを、嫌になるくらいに伝えてあげるから。






だから――

出会えた奇跡を、もう一度。












END

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