汚恋


完璧な遅刻だ


教室のドアを開けるのに
なぜかためらっていた。


みんなの笑い声が
聞こえてくる


我慢できず、教室に入った。

―ガラガラッ


ドアの音がやけに響いた


「ハル遅いしぃ~俺ギリギリまで待ってたのに」


「ごめん、一樹。」


「後でお仕置しちゃうから」


「相変わらず二人は熱いねぇ」


ユイとマリコが
からかってきた。


マリコとはもうすごく
仲がいい。


前より解りあえるように
なった気もする


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