俺はキミをいつまでも…
『はや、と…ごめんな、さい…』
かおるは小さな声で俺に囁いた。
そして俺はかおるの手を握る。
「かおる、絶対死ぬな!生きて結婚式やり直そう」
かおる、俺はどうすればいい?
『…ごめん、ね…』
──…ピーー
機械の音が鳴り始めた。
そしてかおるの手が滑り落ち、目を閉じた。
「…かお、る?嘘だよな?なぁ、かおる?…なぁ?かおるー!」
俺はかおるの体を揺すりながら叫んだ。
『…危篤です』