先生に囚われて
りぃ君の「また?」の声に、先輩たちがかわいそうなくらいに動揺しだした。


「あ…の……、さえ、ちゃん」


怯えて声を詰まらせる先輩を軽く一瞥してから、

りぃ君は誰もが聞き惚れるような艶のある低音の声音で、凍りつくような冷たい言葉を言い放つ。




「二度目はないって言ったよな?」





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