先生に囚われて
諦めを持ってそっと目を閉じた時、胸元に伝わる不自然な動き。

嫌な予感しかしなくて、全身からじわっと汗が吹き出してきた。


首から胸元にかけて存在する、馴れ親しんだ感触がその瞬間、

――ブチッ!!

消えた。




「さっきからずっと気になってたんだぁ〜」

どうしよう。


「ねぇねぇ、コレって〜」

……どうしようっ。


「大切なもの?」

どうしよう…っ!!



目の前の先輩の手には、私の首に毎日あった……細いチェーンのネックレスが握られていた。





< 54 / 282 >

この作品をシェア

pagetop