Snow Song-君といた輝雪-
*第2話 君との出会い*
『ちょっと放してよ!!』


気持ち良く弾き語っている俺の耳に、突然そんな言葉が入って来た。


俺が声のする方を見ると、白い肌に白いニット帽を被った髪の長い女性が、黒いスーツを身にまとった男二人に腕を掴まれ、何やらもめていた。


『放して!!』

女性は男の腕を勢いよく振り払った。


男はそれでもまた女性の腕を掴み、強引に連れて行こうとした。


『もう、良い加減にしてよ!!』

女性は怒鳴り声をあげた。


しかしそれでも男達は気にせず、女性を連れて行こうと腕を掴みながら歩き出した。


女性は意地でも動かないという感じで、その場に踏ん張っていた。


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