年下君の甘い誘惑






……………え?もっと前?




「………それって、どうゆう…?」





意味がわかんない
一年半前ってなると、あたしは高校にすら入学してない





「塾。未来先輩と俺、一緒だったんですよ。」





………え?じゅ、く?





「え、嘘。一緒だったの?」



「はい。未来先輩は俺のこと知らなかったから、分からなくて当然ですけどね。」





嘘でしょ………




その話が本当なら……




坂石雅人は一年半前から、あたしを好きでいてくれたの?




ずっと…………?




そう思うと、嬉しくなって顔が熱くなるのが分かった





「……やばい、どうしよ。」



「何がですか?」



「………坂石雅人があたしのこと、好きって知って嬉しすぎて顔にやける。」





にやけないように意識しても、口角が上がってしまう




そのとき





―――――――――――グイ





腕を引っ張られ、坂石雅人に抱きしめられた





.
< 113 / 297 >

この作品をシェア

pagetop