狐に嫁入り!?


「あのっ!私の目、ここにあるんですけど!」


自分の目を指差して言い聞かせるように伝えた。


私がキョロキョロしていること、バカにしてきたから。

ちゃんと言い返しておかなきゃ。


「……で?」


謝罪の言葉を期待しつつも無視されるかな、と思っていたのに……

しらっと聞き返してくるなんて。


しかも銀髪の男は青い目を細め、口の端を上げて、焦っている私を楽しんでいるよう。
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