狐に嫁入り!?
音楽なんてものはなくて、人々の話声と近くにある池で魚が跳ねる音だけが耳に届く。
まだ雰囲気に馴染めずそわそわしてしまう。
「そ、そういえば、今から来るご飯ってお昼ご飯になるの?」
「いや、こっちの世界では朝飯の時間だ」
時間が10倍遅いとややこしい。
朝食ならこっちへ来る前に食べたのに。
それでもお腹が空いている……ということは、それだけ時間がたったということ?
でもそれじゃぁ常にお腹すいてることになる?
いつか体内時計もこっちの時間に順応してくれるのかな。