狐に嫁入り!?
病院を出てから近くのスーパーへ寄り、
京豆腐でもなければ、高級でもない特売の油揚げを買って神社へ向かった。
千回以上も往復した神社の階段。
でもどの日より、今日が一番軽やかに動く足。
たどり着いた拝殿の前で、いつものようにさい銭箱へ1円を入れ、その隣に油揚げを置いた。
体裁が整ったところで、手を合わせてウタクへ報告。
「ウタク。お母さんは無事、手術成功したよ」
願いが叶い、母の元気な姿も見届けた。
だから……迎えに来てくれるんでしょ?