狐に嫁入り!?


狐って化けるって言うよね?


だから神様だったとしても……

私がお嫁さんになることでウタクに利益がでるなら、簡単に私を騙すと思うんだ。


「お母さん、着替えここに置いておくから。洗濯物は持って帰るね」

「もう帰るの?」

「うん、ちょっと用事思い出したから!」


名残惜しそうにする母に手を振って私は病院を出た。




「ウタク!ねぇウタク!聞こえる?」


病院から出てウタクに話しかけるが返答はない。
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