狐に嫁入り!?


「もう!それはいいから!早く答えて!」


私は半ばキレ気味でウタクの答えを急かした。

ウタクは「ふん」と息を吐くとつまらなさそうな顔をした。


「神は何でもできる。ただ、叶えていいことと悪いことが決まっているだけだ」


じゃぁ……商売繁盛のウタクが私の願いを叶えるのは悪いことになるんじゃないの?

そこまでして私の願いを叶えてくれる理由って……?


私が俯いたまま固まっていると、ウタクは言葉を続けた。



「信じるも信じないもお前次第だ。

神なんて存在、人間にしてみればそんなものだろう?」



本来、見えないはずの存在である神を信じるか信じないか。

確かにそれはその人自身の心が決めること。
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