君の隣。
【女心】

付き合い始めて約1ヵ月。
席替えも一週間前におこなわれ
(私はまた叶汰の隣だけど。)
また新たな平凡な日々がやってくる。



そう。
やってくるはずだったんだけど…


「長谷川君!
 ここわかんなくて…
 教えて?」

「あー、ここは…」


イライラしてたまらない。
なんのよ、この前の席のヤツ!
空気読みなさいよっ!

「あーなるほど!
 出来たっ!ありがとう!」
「いえ。」



叶汰に質問するのは
私だけの隠れ特権だったのに…

ただのやきもちってことは
自分でも分かっているけど…


なんというのかなー
とりあえずイライラしちゃう。


彼女の名前は
佐倉沙夜(さくらさよ)。

あまり目立つような子ではないけど、
だからこそ叶汰に気軽に
近づくことが出来る。


休み時間も、
「この本なんの本?」とか
いろいろ話しかけてばっかりだし。


「ゆーかーりーさーん?」
「叶汰…」
「どうかしたのか?」
「…なんでもないよ。」

「…ふーん。そ。」



…それだけ?

< 98 / 102 >

この作品をシェア

pagetop