幸せな時間 ~私を変えたのはあなただった~
ひろは悲しい目で言った。

「俺に隠し事すんな。」

「さきからなんかされたら必ず俺に言え。」

「あと俺の事嫌になったら正直に言え。」


全部私ためじゃん。

ばか…。
私の心配ばっかり。


私は嘘をついた。

始めてひろに嘘をつくことになる。

「うん。絶対約束守る!」


これ以上心配なんか掛けられないよ。


嘘ついた事は悪いと思ってる。

でもどうしてもひろを安心させたかった。

ただそれだけ…。


死のうとした私を
止めさせてくれた命の恩人。

次は私がひろを守る番。
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