ラブファイター

★親睦会 IN日野山


「ちょっと、あり得ない!!長すぎなんだけど!」

あたし達は今、学校の近くにある山に登っています


「疲れたー。美玲、休憩しようよお」

後ろを降り向くと手を膝の上に乗せて息を整えている凛の姿があった。



「えー、もう?もうちょっと登らない?」

「凛、もう少し頑張れるんじゃないか?」

あたしと麻由は凛の腕を引っ張る。




「やだっ!もう登れない。休もうよ~」

子供みたいにだだをこねている。


麻由は、はあっとため息を吐いた。

「ちょっと、だけだからな」

「やったあー。美玲、見て。どんぐり落ちてた。」

にっこりと微笑みながらどんぐりを見せてきた。


なんだ…
まだまだ元気あるをじゃん。



ていうか、

「この時期にどんぐりって落ちてるの?」


「まだまだ青いし、小さいけどね。あるみたいだよ」

そういって、あたしの手のひらにどんぐりを置いた。



「本当だっ、可愛い!」


「マツボックリはないのかな?」


「さ、さすがにないと思うな…」


真剣にマツボックリを探す凛。

本当、可愛いなあ。



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