楽々荘の住人十色
顔が火をふくとはこの事。

「何曲、持ち歌あるの?」

ミンナが居ない時間を見計らっての活動時間。
新しい入居者の存在を忘れてた。

「いつも適当に弾いてるから…わかんないなぁ~」

立ち去りたい一心で言い訳がしどろもどろ。

「へぇ、ギターって難しい?」

ご近所の他愛ない会話がこんなにも苦痛なことってまず、ない。

「そんな事ないよ、何だったら教えようか?そのかわりっ…!!」
< 79 / 80 >

この作品をシェア

pagetop