世界の果てに - 百年の光 -

何度も、何度も思う。


この世界で、みんなに出会えてよかった、って。



この世界のために、生け贄になる。



その事実は、重くのしかかったままだけど、逃れる方法も見つけた。


出会ったばかりの人間に、ここまで協力してくれる人なんか、滅多にいないと思う。


その中で、エル、アスティ…そしてクリスに出会えたのは、奇跡か、それとも運命か。



……でも、いつか別れが来る。


その別れが迫って来てるって、心のどこかで感じてる。


嫌だ。もっと一緒にいたい。…そう思うけど、それはあたしのわがまま。


だから、最後は笑顔で別れたい。



それまでの僅かなひとときを、一生忘れないひとときを―――大切に生きたい。


そして、心の底から伝えるんだ。





みんなに出会えて、あたしは幸せです。



< 459 / 616 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop