昔話
06
男は故郷に着くと
一番はじめに、ずっと待たせていた恋人の家へと向かった。



左足のせいで速く走ることは出来なくなってしまったが、

それでも男は駅から恋人の家までを必死に走った。



ああ
きっとあの人はとても驚いた顔をするに違いない


男はそう思って微笑んだ。
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