河川敷の風


今日はお母さんと門限の事で喧嘩して家を飛び出したが、思いのほか外が寒いので後悔していて


『早くヒロトは来ないかな』って


この寒い河原に着いてからずっと考えていた。





ヒロトがいつものように私の涙をハンカチで拭ってくれる。


「またおばさんと喧嘩したのか?」

そう優しく聞くヒロトに頷いて返事をすると

「もう落ち着いたか?」

と優しい声で私を包む。
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