萌恋!




昨日、青沢の拳から血が流れていたことを思い出す。





浮かれてて気にしてなかった……!





一気に顔が青ざめると、裕子が心配そうに顔を覗いた。





「どうしたの?顔色悪いよ?」



「そういえば昨日、いつやられたのかわからないけど、青沢の手から血が出ていた…!」





裕子が驚く。





「えっ!?じゃあ怪我をしたってこと?」



「多分……。」





今思い出すと、結構大量の血を流していた





大丈夫なのかな……普通なら病院行きでもおかしくない怪我なのに……





私は立ち上がる。





「心配だから様子見てくる!」





そう言って教室を出ようとすると、先生が教室に入ってきた。





「菊地ーどこ行くんだー?」



「うっ!」





先生が来ちゃったよ……





「菊地も含めて早く全員座れー。」





うー……





私は渋々と席に着いた。





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