【詩】ガラクタ箱
ガラクタ箱
すべてが上手く行かなくて、投げ出したくなった。

でも、支えてくれる人達がいたから頑張ってこれたんだ。

信じてた
裏切らないって

信じてた
いつまでも味方だって

だけど


それは自分がそう思いたかっただけだった

誰からも認めてもらえない
努力ってなに?
頑張るってどうすること?

疑問だけが自分を取り巻いて不安の渦に包まれた。

自分が見えなくて
怖くて涙が溢れた。


所詮自分はガラクタだ
ガラクタは必要ない。

いっそ、
捨ててしまおう


そして捨てた
ガラクタ箱に自分の気持ちを、自分の涙を、そして…自分自身を。


捨ててしまって楽になろう


そんなくだらない自分が入ったガラクタ箱を眺める人がいた。

その人はガラクタ箱を優しく撫でた。


『よく、頑張ったね』


その人の顔には優しい笑顔があった。


そこにまた人がやって来た。


その人はガラクタ箱に優しく触れた。


『君は頑張ってるんだよ』


その人の顔には一筋の涙が光った。


ガラクタだよ?
私はガラクタ箱に入ったガラクタ。


なのにあなた達は泣いたり笑ったりしてくれるの?

ねぇ、なんで?


優しく笑った人が言った。
『君は自分に自信がなくて、自分の価値が見えて居ないだけ』


一筋の涙を零した人が言った。
『正解なんてない、だから迷う。それが当たり前なんだよ』


ガラクタ箱の中から思った。


あぁ、私はこんなに思ってもらっているんだ


ガラクタでも
一緒に泣いてくれたり、笑ってくれたりするんだね。


例えみんながガラクタと言おうとも

それが必要な人もいる


例えみんながガラクタと言おうとも

気づいて居ないだけで、近くに認めてくれる人は居るから


例え、風が吹こうが、電車が揺れようが、どんなにガラクタと呼ばれようが…


私は今、生きている

ガラクタ箱の中でも生きているんだ

死ぬ勇気があれば生きれる。

私はガラクタ箱の中にいる

だけど絶対
味方は居るから

目をこらして見ると

ガラクタ箱を
必要としている人は必ずいるから
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