伝えたくて…
(亜依斗 目線)
嘘…ついた。
俺は夏が嫌い。

大嫌いだ。

でも
なんとなく…
俺はアイツに
マイナスな発言は
しちゃダメな気がした。

それに…
アイツと過ごす夏を
果たして
嫌いと言い切れるのか…

「イー君♪」

この声…

「イー君!無視?酷い〜…ねぇ、そうだ!これから暇?遊び行かない?♪」


悠(ユウ)…

「あっ…悠じゃん!でも…ゴメン…今からは…ちょっとなぁ〜…」

自分の通う校区である場所で、女とウロついてて、他の誰かと会ったらめんどくさい…し

何より今は
アイツに会いたい。



会いたい…のか?
俺は。

「そっか…。残念…。まっ、良いや♪では、良い夏休みを〜♪」

って言って、去って行った。
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