伝えたくて…
(亜依夏 目線)
亜依斗の笑った顔…
正直、みとれちゃった…

学校でも
モテモテだったりして…

そう考えると、
なんだか分からないけど
苦しくて。
耐えられなかった。

『夏が好き…』

不意に目に留まったのは
教科書に書かれた
自分の名前。

『里美 亜依夏』

夏が好き…
いつか、
『亜依夏が好き』

そう 言ってもらえたら…

亜依斗と一文字違いの自分の名前を、
この日だけは
誇らしく思った。


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