人魚の初恋
第一話
優斗、まだ…来てないのかな…


ガバッ


「だーれだ!」


ふと、視界が暗くなり背後から男の声が聞こえた。


「優斗!」


「ははっ!」


優は、笑いながら海の中に入り逃げ泳いで行った。



「あ!逃げるなぁ!」







一体、どのくらいの時間泳いだだろうか…
こんなに楽しくて、嬉しくて…優とこんな風に一緒にいられて…私は、初めて幸せを感じた



「はぁ…疲れたぁー!
美亜、参ったよ…」


「あら、もう降参なの?」


「あぁ、それよりさ
久しぶりに泳いだよ
確か…12歳の時以来かな?」
人間は、それが普通なのか…




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