honey blood
大広間に座ったヤツらはいつもとは全く違う雰囲気。



二列に並んで正座してる。



雪丸だけが俺の隣で楽にしてるのに。



誰もしゃべらなくなって数分、足音が聞こえたと思えば雪丸意外の全員が頭を下げた。



吹雪はいつものことだけど、毎日学校で適当にやってるヤツらがこんなに礼儀正しいとは…。



スーッと開いた襖から現れた父さんは、いつもの和服姿にオールバック。



今日はアレだ、楽しんでる。



むしろからかおうとしてる。



なにも言わずに上座に座る父さんはまだなにも話さない。



そのまま2分…。



誰も頭を上げない…。



「父さん、いい加減にしろ…」

「あはっ!!悪い悪い、かしこまらず楽にしな~」



ホッとして顔を上げたヤツらのひきつった顔…。



遊びすぎだ…。



「いつも息子が世話になってるね」

「「こちらこそ!!」」

「俺が忙しいのに、俺の時間ないのに、わざわざ挨拶なんてしなくてよかったのに」

「「…………」」

「な~んてのはウソで、これからも息子をよろしく頼みます」



父さん…。



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