honey blood
妬くならカワイくね?
【蜜】



わぉ…。



言葉が出ない…。



「部屋は一応用意してあるけど、寝るのは一緒な?」

「む、紫…?」

「ん?」

「広すぎない?ふたりで住むんだよね?」

「父さんの会社でいつまでも売れなかった物件だから格安で譲ってもらった」

「このボンボンが…」

「残念ながら俺の金だ」

「紫って実は超金持ちなの?謎なんですけど」

「たまにしかしねぇけど国家レベルの重要な仕事流れてくるしな」



知らなかった…。



稀にみる紫の仕事姿はイライラの塊だもんね…。



新しく住む家は、紫の実家の和風なお屋敷とは真逆のマンションの最上階。



部屋も広いしお風呂は丸いしテレビもついてる…。



あたし、もうすぐ高校3年生だよ?



こんな贅沢していいんスか。



「こっちがベッドルーム」

「ベッドデカくね…?」

「最中に落ちるよりよくね?」



恥ずかしくてベッドルームには入れなかった。



紫って紫色が好きなんだろうか…。



かなり和モダンな感じだったけど…。



なんかエロい部屋っ!!



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