honey blood
その予感が的中したのは体育祭当日だった。



「蜜がいない!?」

「うん、どこにいったのかわからない?」

「今日は話しすらしてねぇし知らねぇ…」

「もうすぐ試合時間なんだけどさっきから姿が見えなくて…」



俺に声をかけてきたのは蜜と一緒にビリヤードに出るクラスメイトだった。



保健室も見たし、教室にも行ったらしいけどいないんだとか…。



すっげぇイヤな予感…。



俺のことが好きだってヤツからはよく思われてない蜜は誰にイジメられててもおかしくない。



担任に言っとくか…。



「マリ、蜜が消えた」

「先生って呼びなさいよ」

「それどころじゃねぇんだよ。蜜がいねぇんだ」

「探しなさい。血を飲んでる仲なら匂い辿れるでしょ」



そうしたいのは山々だけど今日は体育祭で人が密集しまくってる…。



蜜の匂いなんて辿れねぇよ…。



「手伝ってくれ」

「仕方ないな。なんか奢りなさいよ?」



変なことになってなきゃいいんだけど…。



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