ねぇ、会いたいよ

「だから。ユウキたちみたいなんが寄ってくるんだよ。自分の顔分かってる?この鈍感女。」

俺はあきれたようにふっと小さく
ため息をついてから、女から視先をはずしこしを
あげながら言葉を発した。
だから…ハァ。
俺はきびを返したように
再び女に背を向けた。
一歩一歩と女から離れていく。
あっ…ー 
「俺、古岸早人。これからヤでも聞くと思うから教えといてやるよ。じゃぁな鈍感。」

名前教えたよな…?俺。
何やってんだかほんと(笑。
何様だよっっ!!
1人の乗りっ込みながら俺は
校舎へと足をふみ入れた…。

このころから俺の心は
ルミ色に染まってしまっていた。
初めてで最後の本気で愛せた
女との出会いは今でもずっと
覚えてるー。


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