深紅の月~江戸時代~
「うぅ・・・。解ってくれよ・・・。これ以上やると、お前たちの夢が壊れるんだ。兄

ちゃんを困らせないでおくれよ・・・」


へなり・・・


そんな音がしそうなほどに周助は崩れ落ちた。

そこに子供達が集まってきた。

「周兄ちゃんごめん・・・」

「元気出して」

「皆で一緒につーちゃん、捕まえよ?」

と、それぞれに声をかける。

「うん・・・ありがとう・・・」

それを遠くから見ていた司は、

「集中攻撃か・・・だが、負ける気は無い」

と、つぶやいていた。
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