明日も、キミに恋をする。
不運やったのは


その時のキスをクラスメイトが偶然目撃していたこと。


翌日にはクラス中に噂が広まってた。





周りにヨイショされ

結果その日の内に、俺と陽子は付き合うことになった。



でも、付き合いは1ヶ月ももたへんかった。



そもそも本当に俺たちには、友情しかなかったんやから。



付き合ってみて、お互いにそれを痛感した。




俺と陽子は友達だと楽しい関係なのに

恋人になるとぜんぜんアカンかった。





ギクシャクしてお互いに変な気を使ってしまう。






言い出したのは陽子やった。





「ごめん大輔。友だちに戻りたい…」

「俺もそう思ってた」

「そもそも付き合う話が出た事じたいが間違いやったな…」

「せやな…ほんまに」

「大輔が調子こいてキスなんてするから間違えたんやで。うちのファーストキス返さんかいボケ」

「いや、俺も返して欲しい」




陽子と俺は笑った。



そうして、俺と陽子は友だちに戻った。


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