明日も、キミに恋をする。
真っ赤になったまま立ち尽くし動けない私に、木下君が気付き首をかしげる。



「どしたん?上履きはけへんのか?」

「…あっ」





私は慌て、下駄箱から上履きをとる。

恥ずかしくて、顔があげれないよ。




必要以上にうつむいて、靴を脱ぎ上履きにはきかえるけど、今日に限ってみつあみを結った私。


うつむいても、赤い顔は隠れてくれない。




私は木下君が、先に教室へ向かうのを待つ。

早く行って……




こんなとこで、またバカみたいに赤面してる自分をこれ以上見られたくないのに…


なのに、木下君の足はその場から動いてくれない。






きっと教室に向かうのに私を待ってくれてるんだ…

木下君はそういう人だ。




あの放課後も、一緒に帰るのにこうやって足を止めてくれていた。

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