明日も、キミに恋をする。
「うん。さっきまでは緊張して…ごめんね」

「はは、素直やなぁ。ええよお互いさまやし」





大輔くんが笑う。


大輔くん…優しいなぁ。

胸がきゅんとする。





「大輔くん…私なんかのどこが好きなの?」


「え~今聞くんかぁ?」




大輔くんはまた笑う。

お父さんに挨拶の時に聞いたけど…また聞きたいんだ。






「そういう優はどこなん?」




静かな部屋に、大輔くんの声だけする。




目が見えないぶん

耳の感覚がいつもより研ぎ澄まされてる気がする。






私…大輔くんの声、すごく好きだな。


あとは、笑ったときの優しい顔も好き。


大きな手も、たくましい腕も好き。


優しくて誠実な性格も、好き。






でも………



「私は大輔くんの全部が好きだな…」




もしこれから先、喧嘩をすることがあっても

そういう部分もひっくるめて…



大輔くんのすべてが愛しいよ。



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