明日も、キミに恋をする。
――フシュ……





石を焼いていた、俺の花火の火が消えた。





――――――――……沈黙






しばらくして、うっちーが立ち上がる。





「わ…私…新しい花火とってくるね…」



月明かりの中、お尻を両手でパンパンとはたいてから、うっちーは走って行った。



うっちーがいなくなって

いつのまにかこっちまで照れていた顔を、手で覆うようにしてパンッとたたく。




なんやねん、俺!

なに照れとんねん!!

しっかりせんかいっ




俺は気を取り直して、うっちーが花火を持って戻ってくるのを待つ。








でも

うっちーは戻って来なかった。








さっき黙ってたのが
ちょっと意地悪しすぎてしもた?



俺は立ち上がり、うっちーを探し始めた。



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