支店長、お手やわらかに!
じゃ、
もしこういうかたちじゃなくてもっと違うかたちで出会えたならまだ…。
でもそれも無理。
どういう出会い方したって大人と子供だもの。
10歳の年の差を埋めることはできない。
そう、
どんなにアタシが追いかけても。
「あのあたりが…神戸…」
支店長は遠くを指差す。
アタシは慌ててその指差す方向を見る。
うーん、
よくわかんない。
大きな川があってその向こうに山が見えるけど。