嘘から始まる恋
「理子、おはよー」
「あ、おはよー」
教室に入ると中学からの親友、純ちゃんが挨拶しながら近付いてきた。
「どうして王子といたの?」
目を輝かせながら、興奮している。
それより王子って誰だ?
私の知り合いには王子様なんていないけど。
「誰のこと?」
「成瀬くんよ!」
「あぁ〜成瀬くんか……って成瀬くん!?」
王子?
成瀬くんが?
「何驚いてるのよ!どうして王子といたの?羨ましい〜」
一人話す純ちゃんについていけない。