嘘から始まる恋



「やったじゃん!!だからさっきの授業いなかったの?」


「…うん、まぁ」


成瀬くんと話していると、気付けば五時間目の授業が始まってしまっていた。


成瀬くんは「授業サボんの久しぶり」って笑ってた。



「で、相手は誰?」


「…秘密」


「どうしてよ?」


「なんとなく?」


ムスッとする純ちゃんをどうにか説得し、またちゃんと話すと約束した。



なんだか自分でもまだ信じられないから、誰にも話せない。


でも純ちゃんには一番にきちんと話さないとね。



< 128 / 275 >

この作品をシェア

pagetop