嘘から始まる恋
「やったじゃん!!だからさっきの授業いなかったの?」
「…うん、まぁ」
成瀬くんと話していると、気付けば五時間目の授業が始まってしまっていた。
成瀬くんは「授業サボんの久しぶり」って笑ってた。
「で、相手は誰?」
「…秘密」
「どうしてよ?」
「なんとなく?」
ムスッとする純ちゃんをどうにか説得し、またちゃんと話すと約束した。
なんだか自分でもまだ信じられないから、誰にも話せない。
でも純ちゃんには一番にきちんと話さないとね。