嘘から始まる恋

友達と秘密話




そして映画デート当日、またもや遅刻してしまい慌てて駅前まで向かう。


成瀬くん…は、やっぱり既にいた。


って、誰かと話してる?


声かけていいのか分からなくて、ちょっと離れて見ていた。



「理子?」


チラッとこっちに視線を向けた成瀬くんが、私に気付いた。


それと同時に成瀬くんと話していた数人の男子の視線も一気にこっちへ向けられた。



「遅れてごめんね…」


そう言いながら近付く。



「いや、来てるって気付かなくて悪い」


謝る成瀬くんから友達に視線を移し、ペコッとお辞儀をする。



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