嘘から始まる恋
友達に紹介した時から理子の態度は俺を避けるようになっていた。
迎えに行っても会いに行っても、全然話すら聞いてもらえなかった。
何が原因でこうなったのか理由が知りたかったのに、それすら許されなかった。
だから理子に無理矢理キスをした。
離れていこうとしても俺のものだって印をつけたくて。
でもその行動は理子を怯えさせることだった。
俺、すげぇバカだよな。
どうしたら理子を信じさせられるか分からない。
「お前、アホにも程がある」
呆れ顔の俊也。
「分かってるよ…」
「どうにかして話を聞いてもらわないと、誤解が解けないぞ」
「…あぁ」
後悔ばかりで最低な奴だと思われる行動ばかりとってしまってるよな…。
何としてでも理子と話したい。