嘘から始まる恋
第2章
意地悪な王子
成瀬くんの言いなりになってから一週間が経った。
「遅い…」
「うっ…」
早く来たと思ったのに。
「成瀬くんが家から出て来るのが早いんじゃん!私の家から遠いんだよ〜!」
私の家から成瀬くん家まで歩いて30分かかる。
ここんとこ毎日早起きだよ。
「昼休み、楽しみにしてろよ?」
不適な笑みを浮かべ歩きだした。
相変わらず成瀬くんは意地悪だ。